椅子のデザインを見ていろいろと考えることが好きです。
20世紀のアイコンから近年のものまでチェックしていますが、ここ数年で一番気になるのはこの椅子です。
LÄUFER + KEICHEL(ベルリンのデザインユニット、発音不明)による、Thonetの330 です。
無駄がないシンプルなデザインです。眺めていて気持ちがすっきりする清々しさがあります。
構造的にもしっかりしてそうなところが良いです。前脚根元の剛性を座面合板が補強しているように見えます。
プルーヴェのスタンダードチェアを木製に置き換えた風にも見えます。全体の佇まいや、座面がまえのところでキュッと下がっているところが似ています。かなり意識してデザインされているのではないでしょうか。リファレンスをほのかに感じることが、単純明快な形に奥行きを与えている気がします。
他にも注目している椅子がたくさんありますので、また書いてみます。
日本ではまだ買えないみたいです。