鉄骨造住宅の良さについて以前に書き始めました。だいぶ間が開きましたが続きです。前回は設計の自由度について書きました。今回はコストについてです。鉄骨造のコストメリットが最も発揮されるのは、耐火建築物にする必要があるときです。例えば防火地域内の3階建て以上、準防火地域内の4階建て以上の建築を建てようとすると、耐火建築物としてつくる必要があります。そのときRC造との比較になりますが、建設コストでは鉄骨造が有利です。建物そのものの工事単価からして鉄骨造の方が安いのですが、地業工事まで含めるとさらに安くなる場合が多いです。地業工事とは、建物を建てる地盤の下地づくりのことで、地耐力が不十分な場合の杭工事や地盤補強工事のことを指します。鉄骨造の方が軽いため地業工事の規模を小さく出来るのです。地盤によってはRCでは何かしらの地盤補強が必要でも鉄骨ならいらない、といったケースもあります。
もちろんコストだけで構造タイプを選択すべきではありません。次回は鉄骨造住宅のデザインや性能について書いてみたいと思います。
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