4階建て以上の住宅、その注意点

「たて穴区画」というものをご存知でしょうか?
階段やエレベータのように上下に渡ってつながっていかざるを得ない空間を、その他の部分と防火壁、防火扉で区画し火や煙が広がらないようにする、という趣旨の法規です。イメージとしてはビルの階段室のようなもので、その階段室に入るには鉄の扉を開ける必要があります。幹線道路沿いなど耐火建築物とする必要のある住宅であれば4階以上の建物で階段をたて穴区画にする必要が出てきます。
このたて穴区画、住宅には全く不向きのものだと思います。階を移動するのに重い鉄の扉を2回通過しないといけないのは大変面倒であり、階が分断されて感じられるのは住宅としては致命的です。また4セットの鉄扉を設けるのには結構コストがかかります。閉じた階段という空間が各階にあると狭苦しく感じてしまう、ということもあります。よっぽどゆったり建てられるのであれば別ですが、小さい土地に建つ都市型住宅ではその影響は無視できません。
多層階住宅という言葉が聞かれるようになっていますが、3階建てと4階建てでは階段の扱いが全く異なるケースがありますので、注意が必要です。私たちは4階建ての住宅でも、できるだけたて穴区画を生じないような工夫をしたプランニングを提案しています。

 

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