暑いけど年末に向けて。。。

今日は朝から、まるで海水浴にでも行けそうな夏日。
こんな太陽もったいない!と、洗濯を開始しました。大量のデニムやらパジャマやらを干し終え事務所に向かい、PCをつけメールをチェックしながら今日一日の予定を考え、、、ふと、お正月まであと3ヶ月をきっているという現実に気づきました。

まだ半袖なのに、、、
と急に、夏休み前から連絡を取ろうと思い続けている友人一家の顔が浮かび、そういえば、家の玄関も少し整理してかっこよくしたいなあと去年(いや一昨年か??)から思っていたことも思い出し、すると「やりたいとおもっていながら手もつけていないこと」がぽつぽつと思い浮かんできて、なんだか残念な気持ちがしてきました。
今晩は、布団に入ったらスマホなんかはいじらず、ゆっくり頭の中を見渡して「今からでも間にあう!やるときっと楽しいことリスト」を練ってみようと思います☆

 

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プロポーション

プロポーションという言葉は、人の体形を表すときに使われることが多いですが、建築の世界でもよく使われる言葉です。

建築の場合は縦横比とほぼ同義語で、外観立面の幅と高さの比を表すときなどに使います。古代ギリシアにおいてもプロポーションは神殿建築の美的調和を論ずる際に重要な要素でありましたし、ル・コルビュジェも比例を大事にしていました。

大事なものであるのは何となくわかるのですが、その有用性を説明しようとしてもなかなかうまく言えない、どの比例がもっとも良いものなのかがはっきりわからない(黄金比などありますが)、という曖昧さがある概念だと思っていました。

その曖昧さが払拭できたわけではないのですが、あるときこんなことを思いました。顔がわからない程度に遠くにいる人を見てその人が誰なのかを判断するとき、体の各部寸法の比を記憶の中の誰かと照合しているのではないかと言うことです。そう意識してみると、もののプロポーションは強く記憶に残るものであり、それだけを頼りにしてもかなりの精度で、しかも一瞥だけでも、ものの差異を見分けられることに気づきます。

とすると、建築におけるプロポーションも、最初に見たときの瞬間的な印象を左右するものであり、だからこそ古代から重要視されてきた、と言えそうです。一方で、建築は大きいので全体を味わうのに時間がかかります。第一印象だけでは良し悪しがわかりません。細部の造形はゆっくりと感じるものでしょう。

古代ギリシアからある建築の「オーダー」とは比例と装飾(=ディテール)が組み合わさった設計システムですが、これは「ぱっと見の印象もよく、近づいて細部を見てまわってもすばらしい建築」をつくるための、ツボをおさえた極意だったと言えるのかも知れません。

 

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掃き掃除

朝は、入り口まわりの掃き掃除から始めます。近頃はすこし涼しくなり、大家さんのかえでの落葉がふえてきました。わたしもぼちぼち鉢を置いたりしているので、日々、いろいろな葉っぱが落ちてきます。雨上がりはコンクリートの床に葉っぱが張り付いて、ちょっと手間がかかります。

急いでいるときも、時間のあるときも、ここだけはゆっくり出来るだけ丁寧に掃除します。

続けていたらなぜか、事務所のこともご近所のことも街のことも、じんわりと愛着がわいてきます。今日一日、事務所の中で起こる出来事にもがんばって向かっていこう。。としずかなやる気もでてきます。

 

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変化する街

事務所の近くで大規模な再開発が進んでいます。今は建物が次々に解体されている段階です。

長い年月をかけてようやく工事着手に至ったようです。膨大な数の調整を一つ一つクリアして、工事をスタートするところまでもってきた当事者の方々の苦労は理解できるつもりです。

・・・ですが、

開発街区内に建っていた2007年完成の高層マンションが解体されたのは衝撃でした。まだまだ使える建物が2ヶ月の解体作業でなくなってしまいました。昭和の木造住宅がまだ多く建つ街の横で平成生まれの建物が姿を消します。都市の代謝のためにこのくらいの矛盾には目をつむる、と納得すべきなのでしょうか。

それにしてもです。RCの建築が完成後9年で壊されるってどういうことでしょう?

建物は解体されると簡単に忘れてしまいます。あのマンションもすでに私の記憶からも消えつつあります。

ここに次にできる新しい建物が長く使われることを願います。

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サンマとガスコンロ

こんにちは。

きんもくせいの香りがふんわりと届く季節になりました。この甘い香りをかぐと、なんともいえない幸せな気分になります。

そして、秋のもうひとつの楽しみは「サンマ」!

脂ののったサンマは、とってもおいしくて、それでいてお財布にもやさしい(今年はちょっと厳しめですが!)。そのサンマをどうやって最高な状態にしあげるか!?いろいろ工夫をするのですが、なかなかむずかしい。というのも、我が家のコンロはいわゆる「テーブルコンロ」なのですが、見た目のすっきりさにつられて、グリルなしのものを使っています。魚も肉も野菜もすべてフライパンか鍋で調理されます。さてフライパンでサンマを焼く。洋風な魚を洋風に調理するのは、フライパンのほうがやりやすいくらいですが、皮の薄いサンマをフライパンで焼くと、皮がすっかりフライパンにくっついてしまい、皮がむけた状態で食卓に運ばれる羽目に...。それでも味はサンマなのですが、見た目がひじょうに残念!残念すぎです。

パリッと焦げ目の付いた、少し脂で光る黄金色の皮のサンマ。。。秋になるととてもあこがれます。

ちなみに、うちのテーブルコンロはこれです。火力も強く、サンマ以外は大満足です↓

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「キッチン回顧録」序章

先日、知人との会話で「アイランドキッチン」が話題になりました。その後、あのお宅このお宅でのいろんなキッチンたち が心に浮かんで、一度ゆっくりふり返ってみたくなりました。

キッチンの検討では、 シンクやコンロや換気扇といった機器独特の存在感がリビングダイニングの空気を圧迫感しないように、空間の雰囲気に自然に馴染む形や仕上げを考えます。
ぴったりと雰囲気の合うものを既製品の中から探し出すのはむずかしく、ほとんどの場合、私たちが設計して工務店さんに作ってもらっています。

シンプルな白い箱にしてみたり床色に合わせて木目を出したり。その上の換気扇が気になって急勾配の天井に似合う造形を作ってみたこともありました。
ちょっと大げさですが、キッチンでは、その住宅全体のデザインコンセプトを今一度おさらいをしながら設計しています。

一方では、コンロはガスかIHか?シンクの大きさは?天板は?と機能や使い勝手などについてもクライアントと相談を重ねながら進めるこの作業は、いろいろなことをお話する設計期間の中でも、特に思い出に残りやすい部分です。

しばらく何回かに分けて「キッチン回顧録」を綴ってみたいと思います。

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K HOUSE

 

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すべてが居場所である家

都会の小規模敷地での住宅設計をいくつか行ってきました。

そういう場合はもちろん、廊下面積をすくなくするなど(学校で習うような)無駄のないプランを心がけますが、数値的な効率を高めるプランニングだけでは、豊かな空間を得るには足りない気がしています。

廊下や階段、浴室、トイレなどは、用途が単一ないわば「機能スペース」です。

私たちは、住宅を設計するときこの単なる機能スペースを、居たくなる場所に変換することを考えます。

たとえば椅子が置ける廊下のコーナーや座って本が読める階段など、どこでも滞留して時間を過ごすことができるようになれば、家はもっと広がりを感じられるようになります。

そして、居たくなる場所をつくろうとするとき、心地よさをどう設計するか、が重要になってくるのです。

 

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