主に軽量鉄骨材による柱・梁の建築躯体を提供している会社が数社あります。これから私たちが取り組もうとしているのは、そのような会社の部材を使っての設計です。
たとえば、株式会社キタムラの鉄骨部材などをその候補と想定しています。
ここの躯体システムは認定工法ではないため、アレンジができる点がメリットでありそうです。
施工はこれまで関係を培ってきた信頼できる工務店に依頼します。
設計事務所による軽量鉄骨造住宅の事例は、私の知る限り非常に少ないです。そこに挑戦してみたいと思っています。
この取り組みの一番の目的はコストを抑えて中層の建築、耐火建築物をつくることです。そのためには、躯体形状をできるだけ単純なものにする必要があります。不整形の土地に合わせて斜め通りの壁を入れようとすると加工費がかさんでしまうでしょう。断面的にもできるだけ水平・垂直の形状でデザインすることが求められるでしょう。
階数についてはこれまで収集した情報から判断するに、5階建ても可能ではあるが、その場合1階での必要壁量が相当大きくなるため1階のプランニングが難しく、4階建てまでが妥当なところではないかと思われます。
建築の設計は、やろうと思えば何でもできるものです。しかしここでは一定度の制約を自ら設定して、その中でどれだけ伸びやかな空間をつくれるかといった枠組みを想定することが大事になりそうです。