今年前半を振り返って

明日から夏休みをとる方が多いと思います。

私たちも明日から休みを頂きます。休みで仕事ができるだけ停滞しないよう、今週はがんばりました。

夏休みは、今年の前半を振り返るタイミングでもあります。

今年前半は、土地や公的手続きにまつわるいろいろな課題をクリアする作業が多かったです。設計を始める前の下地作りの作業です。

平坦で整形の更地ならすぐにでも設計が始められますが、そういう土地ばかりではありません。リノベーションにおいてもその建物の来歴が現在の法規制とずれてしまっている場合などその修正が必要になります。

こういう下地づくりの作業を続けてやって思うのは、建築の快適性やデザインと関係ないことでも設計・建設に関わる諸課題をトータルで扱えるコンサルタント的な能力がいま建築設計者に必要とされているのではないか、ということです。求められる設計者像は従来のものとはすこし違うものになりつつあるのではないか、という風にも感じます。

建築を取り巻く状況が多様化し、設計者がとらえるべきフィールドが広がっているということなのでしょう。そうなると多くのことに関心をもつ必要が出てきますが、すべてを経験するわけにもいかないので、課題ごとに勉強をしてあきらめずに乗り越えていく姿勢が大事になるのだと思います。それが、むずかしいプロジェクトをも推進する力になるのでしょう。

前半で準備したことが今年後半で実を結びそうでこれからが楽しみです。

 

 

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パッシブ・ハウス・ジャパン登録完了

パッシブハウスジャパンの賛助会員登録が完了しました。

省エネ建築診断士エキスパートとして登録もしております。

鉄骨造建築の高気密高断熱は法規との折り合いがむずかしく日々苦戦を強いられていますが、これからも技術を向上させていきたいと思っています!

 

 

 

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見積り分析中

猛暑の中、見積書と格闘しています。木造3階建て住宅のプロジェクトです。今回は各社とも精度の高い見積書であり、よく図面を読み込んでもらったこと、漏れがないか責任感をもってチェックした方がいること、が伝わります。そのご苦労に応えるためにも、こちらも見積書に真剣に向き合わなければなりません。

 

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ガイドライン調査

いま、ガイドライン調査というものにたまたま2件つづけて関わっています。

このガイドラインとは、正式には「検査済証のない建築物に係る指定確認検査機関を活用した建築基準法適合状況調査のためのガイドライン」といい、2014年に国土交通省が公表したものです。検査済証をもたない建築物の法適合状況を客観的に評価するその方法の指針です。

1990年代くらいまでは、確認申請は出すが完了検査は受けない、という例がかなりあったと聞きます。そのなかには、違法な箇所を持つから検査を受けない、というものもあるでしょうが、単に面倒だから検査は受けない、という場合も多かったのではないでしょうか。しかし検査済証がないと、完成後しばらくして増築や用途変更が必要になっても、そのための確認申請を出すことが原則できません。ガイドライン調査は、そのような検査済証のない建築物が法律に適合している場合、不適合箇所があっても是正し適合状態にする場合には次の変更に進めるよう、その道筋を付けてくれる新しい制度です。

建築物の変更や増築を行いたいが検査済証がない、そういう悩みをお持ちの方は、この調査の活用を検討されるとよいと思います。

 

 

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鉄骨工場見学

杉並区の和泉というところで、集合住宅のプロジェクトが始まっています。お施主様は鉄工会社を経営されており、当然建物は鉄骨造で考えています。鉄骨加工工場を相模原にお持ちで、先日その工場の見学をさせていただきました。われわれ設計者は、鉄骨造の建築を建設するとき、製品検査といって工場に現物確認に行くことがありますが、今回拝見した工場は普段行く工場よりだいぶ大きい規模で、興味深くいろいろな場所を見せていただきました。

 

加工手順に従って機械が並び、ラインを形成しています。

 

これはガセットプレート(柱、梁の主材に取り付ける接合のためのプレート)です。上下の向きを間違えないように目印として上角を落とすのだそうです。なるほど。

 

 

 

 

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