何か忘れ物はないか、やり残していることはないか、そんな思いにばかりとらわれ、自分自身を見失ってしまいそうなときには、少しだけ立ち止まって、ジョルジュ・ブラックが描いた鳥たちを心に思い浮かべます。
静かなブルーの濃淡の中を飛ぶ鳥。1羽だったり2羽だったり。街の音ははるか遠く、ただ鳥たちだけが舞っています。
呼吸を整え、鳥たちが風を切るときの冷たい空気まで思い浮かべられたら、少し廻りが見渡せるようになっている気がします。
今日は Georges Braque。怪我をする前に、立ち止まってみます。
bird passing through a cloud