ラフプランのご提案

夏休み中、いくつかラフプランのご提案をさせていただいています。

これまで設計を通じてたくさんの方のお話を伺ってきましたが、あたらしい出会いの中で、1度も同じようなお話、同じような住まい方はなく、プロジェクトごとに新鮮さにあふれていて、わたしたちもたくさんの刺激を受けています。

写真の図面はイメージです(ご提案資料ではありません)

 

 

 

 

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見積書と格闘中

もう1ヶ月近く、あるプロジェクトの見積書チェックが続いています。建設会社に疑義を上げ、修正見積もりをまたチェックして疑義を上げ・・・この繰り返し。結果これまでの見積書を積み上げると厚さ10cm以上に。この間いろいろなことを考えます。これまでの経験から、見積書にはその会社の工事に対する姿勢がどうやっても透けて見えてしまう、ということを感じます。使用材料と労務費の量を細かく正確に計算して積み上げると金額がかさんでくるのが普通です。競争入札であれば見積りの精度をあげるほど不利になると言えるでしょう。しかし正確な見積りができる会社は工事も丁寧なのです。

見積書を読み込んでいくと、計算の仕方、語句の使用法などに「一貫性」を感じる場合とそうでない場合があります。一貫性とは自分なりのルールを徹底することであり、すなわち自身を律することです。こういった姿勢が実際の工事内容と無縁であるはずがありません。見積書には、金額の多寡以外に、施工者の質を判断する重要な情報がたくさん含まれているのです。

 

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地盤調査時にわかる設計事務所のメリット

住宅を新築するときには地盤調査が必要です。地盤調査は計画の初めのうちに行うのが普通です。調査結果を踏まえた設計を行う必要があるからです。
建物の構造形式を決定するのに地盤調査結果は重要な判断材料になります。建物の単位面積あたりの重さは一般にRC、鉄骨、木と軽くなるため、同じ地盤強度でも、RCなら補強が必要だが鉄骨・木なら不要といったことも起こります。地盤補強には相当のコストがかかる場合もあり、一定の金額のなかで建築をしようとする場合、地盤補強の要・不要、必要ならその金額、を早期にわかっている必要があります。
ここで、私たちのような、さまざまな構造の住宅が設計できる設計事務所のひとつのメリットが見えてきます。構造形式が決まっているハウスメーカなどでは、地盤が弱かった場合には、「ついてなかった」とあきらめて想定以上のお金を払って補強をするか、計画を縮小、中止するしかないでしょう(その時点で解約ができるのかどうかはわかりませんが)。しかし、設計事務所の場合は構造を変えてコスト調整ができるので、建物規模を縮めての金額調整をしなくて良いケースもありえるのです。
資金の最大限有効な使い方の助言をし、家づくりのいろいろな局面を柔軟に乗り越えていくのが設計事務所の特徴で、それは家づくりの初期段階から発揮されるものなのです。

 

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どんな家を設計したいか?

どのような設計を目指しているのか、と聞いていただくことがあります。

出来るだけクライアントの要望を実現できる、土地の可能性を活かして、、、など言葉を費やしても、すべては文字にならない気持ちでいました。

ことあるごとに自問自答していたのですが、やっと言葉の形にしてみることができた気がするので、書き留めておきます。

「クライアントとの長年の親友になれるような住宅を、もしくはもう一人の家族になれるような住宅を設計したいと思います。」

 

 

ル・コルビュジエが設計した建築物の画像まとめより

ル・コルビュジエの「小さな家」。

学生時代に見に行きました。コルビュジエのお母さんがまだどこからか現れそうな雰囲気に、まるで友人の家を訪れているかのような気持になりました。ずいぶん長い時間滞在した記憶があります。

 

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不燃化特区、という制度

 

最近、建て替えの相談などで「不燃化特区」というものに触れる機会が何度かありました。都が進める「木密不燃化10年プロジェクト」で指定された地域内での不燃化建替え等の建築行為に対する支援の制度です。こちらで該当地域のおおよその位置を地図上で確認することができます。支援の内容は各区が決定しているようで、こちらには各区の特区サイトへのリンクがあります。基本的には木密=木造住宅密集地域が対象の制度なので、小さな建物が寄り添って建っている下町的なエリアが該当します(私たちの地元文京区を見てみると、下町の典型のような根津千駄木地域が現時点では支援地域外とされていますが、これは謎であり不満です)。区によっては既存建物の除却(解体)費用、設計費用、引越し費用の助成に加え、固定資産税・都市計画税の減免まで行っているところもあります。これがすべて適用されるとすればかなりの額になりますので、そのような地域で老朽化した家の建替えを検討されている方はチェックされることをぜひお勧めします。私たちの事務所では、土地・建物の規模をベースに助成額の試算も行っていますので、お気軽にご相談ください。

 

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最初の設計

独立して最初に設計した建築は鉄骨造の個人住宅でしたが、自分の仕事の始めが鉄骨造であったこと、そういえば、という感じにいまさらながら意識しました。その住宅は『casa brutus』に取り上げられたりもしました。15年以上前のことです。

鉄骨造の設計は、勤めていた事務所でいくつも設計させてもらったおかげでそのときもそれほど悩むことなく進めることができました。今普通に鉄骨の設計をすることができているのも、最初の事務所での経験があったからだと感謝をしています。

鉄骨造を継続的に設計してきて振り返ってみれば、オフィスビルのように反復が多いものと違い、住宅などの小規模で各所に異なるディテールがある建築を鉄骨造でつくるのは結構難しく手間がかかるものだと思います。私たちの事務所では今はできるだけ躯体を見せようとする設計が多いので、製作図を隅々までさらに入念にチェックをしています。設計は大変ですが鉄骨造には魅力があります。柱梁がつくる精度高い四角いフレームはそれだけで美しく一本筋が通っているようです。鉄をインテリアにあらわすことができれば、新建材にはない本物の素材感を得ることができます。

鉄骨造に構造的メリットだけでなく、モノとしての魅力を感じる方、ぜひご相談ください。

 

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