本年もどうぞよろしくお願いいたします。
石井井上建築事務所
お休み中、伊豆を廻ってきました。
RadioheadのPyramid Song(2000年ころ)という曲をご存知でしょうか?
先日ラジオでこの曲がとりあげられてました。私はそのとき初めて知りました。
この曲の拍子のとらえにくさが一部で話題になって来たみたいです。私も何度聴いてもテンポをトレースすることが出来ません。(「16分の21拍子」というへんてこりんな拍子説もあるようです)
といってハチャメチャな音楽というわけではなく透明感に満ちた魅力的な曲です。
拍子のとりにくさは不安な気持ちになります。しかし少し耳になじんでくるとそれが心地よい浮遊感をもたらします。
それにしても、聞き手がどうにもテンポをとれないような、なのに惹かれてしまう不思議な音楽をどうやって考え出すことができるのか、トム・ヨークの思考の方法に興味が沸きます。ものをつくる人にはとても刺激的な曲だと思いました。
現場近くの川の風景です。
首都高の高架下から眺めています。大小の船が結構行き来しています。堤防で見えにくいこともあり、川から少し離れるとこういう光景はほとんど意識されません。川べりに来ると東京の意外な姿を見る気がします。
I鉄工工場リノベーションの現場にて、今回の改修工事のメインテーマのひとつ「明るいトイレ」を確認してきました。
職員さん用の小さなトイレスペースですが、この規模のトイレにしてはかなり天井を高く計画しています。設計時より、幅の狭い空間で天井を高くして、トンネルのような空間にならないか、いや、気積を大きくしたほうが狭い空間でもせせこましくならないだろう、より明るく感じられるのでは、など何度も悩んで決めた高さです。
仕上げもほぼ完了し、照明器具なども取り付きはじめ、だいぶ完成形に近づいてきて、天井高さにも安心しました。
そのほか、休憩室や更衣室なども新しい空間に生まれ変わり、もうすぐ竣工です。
トイレ入り口
先週末に松本・白馬方面を廻ってきた最後、突然の思いつきで奈良井宿によってみました。
旧中山道のちょうど真ん中辺りに奈良井川にそって1kmも町並みが続く、木曽路で最もにぎわう宿場町だったという奈良井宿。山特有の涼やかな風を感じながら、特産の漆器をあつかうお店、骨董品屋さん、旅籠…千本格子の引き戸の奥をのぞきながらゆっくり散策しました。
観光客はそれほど多くなく穏やかです。途中休憩したお店もカフェではなく喫茶店。とてもリラックスした気分でアイスコーヒーをすすり、旅の疲れが癒されました。
これだけの長さの町並みを昔ながらの町家の造りで保つのは相当な努力が必要かと思いますが、どこにもこれ見よがしに力んだ様子は見られず自然に保たれているように見えるのは、相当稀有なことではないでしょうか。
奈良井川を渡る「木曽の大橋」。
今回は日中のみの滞在でしたが、奈良井宿観光協会のHPには夜景の写真がありました。1枚拝借いたします↓
夜の風景も趣がありますね。
次回は泊まってみたいです。
忙しい日が続いています。
4月の投稿と同じ書き出しです!忙しい忙しいといっている間に、ブログもずいぶんお休みしてしまいました。しかし、今日のすっかり晴れた空を見たら急に目が覚めたような気分になって、その勢いでブログ再開です。
4月記事のプロジェクトのその後、そして新しいプロジェクトのご紹介です。
[N邸リノベーション]
吹付け断熱も終わり、間仕切壁も仕上がってきました。
[A邸新築工事]
実施設計が終了しました。
先日工務店さんに図面一式をお渡しし、お見積りがスタートしたところです。
[I鉄工工場リノベーション]
解体工事も終わり、今は大工さんが壁や床の下地を組み立て中。
工場は通常通り稼動中なのでご迷惑をかけないよう注意しながらの工事です。
[Mプロジェクト]
先行して始まった新築部はゴールが見えてきました。
リノベーション部着工の準備も平行して進めています。
[和泉4丁目プロジェクト]
見積もりも出てまいりました。
着工まで時間があるので、じっくりと査定中です。
[M邸新築工事]
新しく始まりました。
いわゆる狭小住宅よりも極限的に小さな住宅です。
4月からの課題の働き方改革。まだまだうまくいっていませんが、
8月のおわりに少しリフレッシュできる時間をとる予定です。
数年前に竣工した「10mの家」、連休前に「100%LiFE」の取材を受け、本日サイトにアップされました。ぜひご覧ください。→
充実した写真とテキストで住宅建築を紹介しているサイトで、今回話をいただいてうれしかったです。(このサイト、マガジンハウスさんが制作しています)
記事では施主Kさんが自ら内装のペンキを塗ったことや、建物完成後も棚など上手に自作されていることなど紹介されています。
私たちはどちらかといえば、最初から細かく作り込まれている家よりは、ざっくりとした箱の状態で住み始めてもらい住みながら少しづつ(ときには自分で)手をいれていくのがいいと思うところがあります。その方が建物を理解し建物を身近に感じると思います。メンテナンスへの関心も高まります。Kさんはまさにそのようにお家を住みこなしています。
取材では日曜日に半日近くお邪魔してしまいました。Kさんありがとうございました。