鉄骨造住宅の良さ2

鉄骨造住宅の良さについて以前に書き始めました。だいぶ間が開きましたが続きです。前回は設計の自由度について書きました。今回はコストについてです。鉄骨造のコストメリットが最も発揮されるのは、耐火建築物にする必要があるときです。例えば防火地域内の3階建て以上、準防火地域内の4階建て以上の建築を建てようとすると、耐火建築物としてつくる必要があります。そのときRC造との比較になりますが、建設コストでは鉄骨造が有利です。建物そのものの工事単価からして鉄骨造の方が安いのですが、地業工事まで含めるとさらに安くなる場合が多いです。地業工事とは、建物を建てる地盤の下地づくりのことで、地耐力が不十分な場合の杭工事や地盤補強工事のことを指します。鉄骨造の方が軽いため地業工事の規模を小さく出来るのです。地盤によってはRCでは何かしらの地盤補強が必要でも鉄骨ならいらない、といったケースもあります。
もちろんコストだけで構造タイプを選択すべきではありません。次回は鉄骨造住宅のデザインや性能について書いてみたいと思います。

 

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寺町の家のキッチンが、SUVACOで紹介されました

新築・リノベーション住宅をナビゲーションするサイトSUVACOの『オシャレなだけじゃない!掃除しやすいキッチンシンク集』で、「寺町の家」のキッチンが紹介されました。

このキッチンは、LDの家具で使われている材料と同じく、ラワン合板+オイル着色で仕上たキッチン収納部と、オーダーメイドで作ってもらったステンレス天板で構成されています。

ステンレス部分は、女性も男性も違和感なく使えるエッジをきかせたデザインです。記事でも紹介されているように、天板・シンク・洗剤置き兼まな板を掛け渡す段差が一体になっているので、掃除がしやすいだけでなく、隙間にカビが生える心配もありません。使いやすさにも注目していただけて、うれしいです。

 

 

 

LDからからみた写真です。造作家具と同じ素材でつくられ、自然な存在感です。

 

ふつうの材料

 

もう15年ほど前に設計させていただいた川崎にあるお宅の外壁です。

材料はセンチュリーボード。すでになくなってしまった製品ですが、いまでいうフラットのサイディングに近いもので、つまり、よくある材料です。それらを丁寧に使ってみることで、何か表情のあるファサードをつくれないか?と、910幅と455幅を取り混ぜて並べ、横目地には、これも一般的に使われるアルミの型材を流してシャープに際立たせてみました。

 

ふつうの材料で豊かな表情をつくりたい、私たちの原点とも言えるファサードです。

 

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鉄骨造住宅の良さ

私たちはこれまで鉄骨造の住宅をいくつか設計してきました。そこで感じた鉄骨造のメリットについて書きたいと思います。

一つめは、設計の自由度が高まるという点です。鉄骨造の中でも鉄骨ラーメン構造というものを採用すれば、地震力・風圧力に抵抗する耐力壁は基本必要ありません。ラーメン構造というのは、柱・梁と床面の剛性のみで揺れに抵抗する考えの構造です。

例えば間口の狭い土地で道路側にビルトイン型の駐車スペースをもうけようとすると1階に道路に面する壁が取れなくなります。そのような形は木造では難しいのですが鉄骨ラーメン構造だと可能になります。

また、他の構造に比べて躯体の量(体積)が小さいため床の厚みを薄くすることが出来たりもしますので。高さ制限の中でできるだけ天井高を取りたい場合にも有利になります。

つづきはまた。

 

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