外を引き込む家
東京都 鉄骨造地下1階地上3階建て 専用住宅 137㎡
都心の住宅地の一角に建つ鉄骨造の住宅です。「できるかぎり床面積を確保したい」とのご要望より、地階,1,2,3階,ロフトと、5層の床を斜線制限の許す範囲の建物外形の中に入れています。そのためには床を構成する部材のせいを極力おさえる必要がありました。また通常の鉄骨造の接合部分には多くのボルトがあり、この場合はそれが目障りになると思われました。構造家の正木健太さんと柱・梁をスリムにすること、接合部をきれいに見せることを繰り返し検討し、主要な骨格は木造のような大きさの125mm角のH型鋼でつくることにしました。
これらの構造体は、外断熱で保護され、全て室内にみえています。構造の状態をいつでもチェックできる安心感があります。
クルマを身近に感じながらの生活、もこの住宅のテーマです。クルマのスペースとダイニングキッチンが一体になった1階部分は、土間床で仕上げられ外部床から連続するものになっています。
『the Haus & Reform 2014年12月号』 掲載