音のある家

音のある家

東京都 木造3階建て 専用住宅 135㎡

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表通りから30mほど細い坂道をのぼった行き止まりのところにある住宅です。奥まったところにたどりつく、という感覚のアプローチです。そういう場所にきらりと光る住宅を設計したいと思いました。まず断熱性能を高次元で達成しています。気密試験を行い0.4という数値を確認しています。良質の温熱環境を生かすために生活スペースはできるだけ壁で仕切ることをしないようにしています。ホームエレベータやトイレ、収納といった閉じた小部屋をひとまとめにして建物中央においています。木質仕上げを施したこの箱が各階でスペースを緩やかに南北に分けています。この箱は構造コアの役割も担っています。

窓の配置と開口面積を熟考しました。温熱環境を犠牲にしないように開口面積をおさえつつ周囲にある緑や空にフォーカスされる心理的に開放感のある室内をめざしました。

換気は熱ロスの少ない熱交換式の第1種換気システムを採用しています。

平面計画、断熱仕様、構造、設備、開口部を有機的に結びつけるることで可能になった、都心でありながら自然も十分に感じる伸びやかで快適な住宅です。

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