型の中の新しさ

マーガレット・ハウエルはシャツというアイテムを大事にしているデザイナーであると聞きます。定型が完成して久しいと思われるシャツでも素材の洗練や各部寸法の見直し、ちょっとしたディテールの工夫により、新しさを感じさせるものをつくっています。

伝統と革新は対立するものととらえがちですが、両者の関係はそれほど単純ではないのだと、このブランドのシャツを見ると考えさせられます。一般化が済んだと思える形式の中にも、開拓の余地がたくさんあるということでしょうか。そういった視点自体が新鮮で示唆に富んでいます。

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