掃き掃除

朝は、入り口まわりの掃き掃除から始めます。近頃はすこし涼しくなり、大家さんのかえでの落葉がふえてきました。わたしもぼちぼち鉢を置いたりしているので、日々、いろいろな葉っぱが落ちてきます。雨上がりはコンクリートの床に葉っぱが張り付いて、ちょっと手間がかかります。

急いでいるときも、時間のあるときも、ここだけはゆっくり出来るだけ丁寧に掃除します。

続けていたらなぜか、事務所のこともご近所のことも街のことも、じんわりと愛着がわいてきます。今日一日、事務所の中で起こる出来事にもがんばって向かっていこう。。としずかなやる気もでてきます。

 

変化する街

事務所の近くで大規模な再開発が進んでいます。今は建物が次々に解体されている段階です。

長い年月をかけてようやく工事着手に至ったようです。膨大な数の調整を一つ一つクリアして、工事をスタートするところまでもってきた当事者の方々の苦労は理解できるつもりです。

・・・ですが、

開発街区内に建っていた2007年完成の高層マンションが解体されたのは衝撃でした。まだまだ使える建物が2ヶ月の解体作業でなくなってしまいました。昭和の木造住宅がまだ多く建つ街の横で平成生まれの建物が姿を消します。都市の代謝のためにこのくらいの矛盾には目をつむる、と納得すべきなのでしょうか。

それにしてもです。RCの建築が完成後9年で壊されるってどういうことでしょう?

建物は解体されると簡単に忘れてしまいます。あのマンションもすでに私の記憶からも消えつつあります。

ここに次にできる新しい建物が長く使われることを願います。

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サンマとガスコンロ

こんにちは。

きんもくせいの香りがふんわりと届く季節になりました。この甘い香りをかぐと、なんともいえない幸せな気分になります。

そして、秋のもうひとつの楽しみは「サンマ」!

脂ののったサンマは、とってもおいしくて、それでいてお財布にもやさしい(今年はちょっと厳しめですが!)。そのサンマをどうやって最高な状態にしあげるか!?いろいろ工夫をするのですが、なかなかむずかしい。というのも、我が家のコンロはいわゆる「テーブルコンロ」なのですが、見た目のすっきりさにつられて、グリルなしのものを使っています。魚も肉も野菜もすべてフライパンか鍋で調理されます。さてフライパンでサンマを焼く。洋風な魚を洋風に調理するのは、フライパンのほうがやりやすいくらいですが、皮の薄いサンマをフライパンで焼くと、皮がすっかりフライパンにくっついてしまい、皮がむけた状態で食卓に運ばれる羽目に...。それでも味はサンマなのですが、見た目がひじょうに残念!残念すぎです。

パリッと焦げ目の付いた、少し脂で光る黄金色の皮のサンマ。。。秋になるととてもあこがれます。

ちなみに、うちのテーブルコンロはこれです。火力も強く、サンマ以外は大満足です↓

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「キッチン回顧録」序章

先日、知人との会話で「アイランドキッチン」が話題になりました。その後、あのお宅このお宅でのいろんなキッチンたち が心に浮かんで、一度ゆっくりふり返ってみたくなりました。

キッチンの検討では、 シンクやコンロや換気扇といった機器独特の存在感がリビングダイニングの空気を圧迫感しないように、空間の雰囲気に自然に馴染む形や仕上げを考えます。
ぴったりと雰囲気の合うものを既製品の中から探し出すのはむずかしく、ほとんどの場合、私たちが設計して工務店さんに作ってもらっています。

シンプルな白い箱にしてみたり床色に合わせて木目を出したり。その上の換気扇が気になって急勾配の天井に似合う造形を作ってみたこともありました。
ちょっと大げさですが、キッチンでは、その住宅全体のデザインコンセプトを今一度おさらいをしながら設計しています。

一方では、コンロはガスかIHか?シンクの大きさは?天板は?と機能や使い勝手などについてもクライアントと相談を重ねながら進めるこの作業は、いろいろなことをお話する設計期間の中でも、特に思い出に残りやすい部分です。

しばらく何回かに分けて「キッチン回顧録」を綴ってみたいと思います。

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K HOUSE

 

すべてが居場所である家

都会の小規模敷地での住宅設計をいくつか行ってきました。

そういう場合はもちろん、廊下面積をすくなくするなど(学校で習うような)無駄のないプランを心がけますが、数値的な効率を高めるプランニングだけでは、豊かな空間を得るには足りない気がしています。

廊下や階段、浴室、トイレなどは、用途が単一ないわば「機能スペース」です。

私たちは、住宅を設計するときこの単なる機能スペースを、居たくなる場所に変換することを考えます。

たとえば椅子が置ける廊下のコーナーや座って本が読める階段など、どこでも滞留して時間を過ごすことができるようになれば、家はもっと広がりを感じられるようになります。

そして、居たくなる場所をつくろうとするとき、心地よさをどう設計するか、が重要になってくるのです。

 

通勤路

徒歩通勤をしています。

時間は15~20分くらいです。ルートはいくつかあって、その日の天候や気分で違う道を通ります。

東大のキャンパスを通り抜けるときもあります。大きな木がたくさんあり夏は木陰がありがたいです。

本郷6丁目あたりは懐かしい街並みが残っています。帰宅時に通るとおかずのにおいが漂ってきたりします。

山の手の街である西片を横に見ながら歩く日もあります。

雨の日はバスに乗ります。

東京のいろいろな姿を見ながらの通勤です。

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