バラガンの住宅建築

バラガンの建築には興味を持てずにいました。外界と切り離された小宇宙のような空間が耽美的過ぎると感じていたからです。

バラガンの建築に共感を覚えるようになったのは彼の自邸の外観を知ってからです。

彼の自邸は例にもれず、光・色と素朴な素材がつくる独特な豊かな空間を内にもっていますが、その外観は、それが著名な建築家の作品(しかも自邸)とは思えないほど飾り気がないものです。メキシコシティー都市部の建築はセキュリティーのためか道に対しては閉鎖的なつくりが多いようです。また隣りと接して建てるのが普通なのか、バラガン自邸も隣家と壁が連続しておりどこからが彼の建築なのか分かりにくいです。驚くほど周囲に同化しており外観に建築作品っぽさがないのは拍子抜けしてしまいます。(大きい家であることにも驚きますが)

この建築に見られる「そっけない外観+豊かな内部空間」という対比的な組み合わせを知り、これが住宅建築のあるべき姿なのかも知れない、と思い始めました。

つづきはまた。

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カスタマイズ

世界的に、バイクをカフェレーサースタイルにカスタムすることが流行っているようです。

ベースの車両は、トライアンフやBMW、モトグッチはもちろんですが、一昔前の日本製バイクも人気があるようです。

この写真は、ヤマハのXJ400という80年代のもので、オリジナルのデザインは、かなりこれとは違いますが、きれいな形の4気筒エンジンをもつ素性の良さを感じるバイクでした。

バイクを、そのデザインをガラリと変えてこのように美しく仕上げることは、原石を磨きあげ宝石にすることのようでもあり、古びた空間に良さを発見しながらリノベーションすることにも似ています。既存の物の中に光るものを見出しつつアレンジを施すことは、創造的で楽しい作業です。

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Bike EXIF このサイトではカスタムされたきれいなバイクがたくさん見れます。金属の塊がこれほどモノとしての魅力を発することは芸術的だとさえいえます。