建設地にて

気がつけば師走。

とはいえ事務所内は何事も「仕事納め」には向かっておらず、プロジェクトたちは日々ただ淡々と進んでいくのみです。

 

今日は、まもなく実施設計中の「M邸新築工事」について。私たちのHP内「進行中の仕事」では『6坪の敷地に建つ最小規模のRC住宅。』と紹介されていますが、実は6坪の敷地は三角形でもあり、その上に立つRC住宅の平面もほぼ三角形で。一層約9畳を3層分(階段込み)。

かなりの緊張感を携えながらはじめた設計も、Mさんとの内容豊かな会話を重ね、図面やスケッチを描いていくうちに、やがてとても心躍る空間に仕上がってきました。

 

そして、先日、Mさんとともに建設地を訪れ、設計の間取りを簡単に地面に描いてみました。ここが玄関、ここから階段、ここはトイレ、と幾度も脳内シュミレーションしたツアーを現地で行うと、空間の面白さをよりリアルに想像することができ、Mさんも私たちも「いける!」という感覚を共有することができたと思います。

 

ここからは実施設計の仕上げ段階。せっかく感じられた「いける!」を潰さぬよう、より豊かに成長させることができるよう、あとひと踏ん張りです。

 

真ん中辺りの円を中心に大きな螺旋階段がきます。螺旋階段がこの住宅の「中心」です。