今日は朝から1日事務所に一人です。
私自身は今日は出かける予定はなかったので、せっせとデスクワーク。
一日本棚を眺めながら、電話をしたり検討したりしていました。
こうやって本棚をぼんやり眺めると、本を買ったときのこと、学生時代、写真の建物にあこがれた気持ち、などなどとりとめもなく思い出して、ちょっと暖かな気持ちに。本屋さんで本を探すのも楽しいですよね。
持ち運びが楽なので最近はもっぱら電子書籍を使っていますが、形ある、重みのある本は心にもより重く残っているのかもしれません。
こどものころ、四畳半の自室でごろんと仰向けになって漫画を読むのが好きでした。ある日は五月の風を感じたり、ある日は雨の音を聴きながら、またある日は差し込む西日をよけながら。ラジオを鳴らしながら、カセットテープを聴きながら。とても昭和な風景。
漫画のかげにチラッと視界の端に入る天井、窓からの光、それらの風景全体がのんびりした気持ちにさせてくれていたように思います。
ところ変わって時も流れて、平成のわが家にて。
結局いまでもごろごろしてます。わたしたちふたり(石井と井上)の最大の共通点は、「ごろごろ派」であることです。こどもたちが小さいころ、連れて行く公園に新宿御苑とか大きな公園を選んでいたのも、こどもには遊んでてもらいながらこちらはごろごろできるからだったのかも。(最終的にはいっしょに走り回らなくてはいけないのですけどね。)
春先の晴れた日、大きな芝にシートを敷いてごろごろするのはほんとうに気持ちがよかった。でも小さな部屋でのごろごろも捨てがたい、高い天井も、低い天井も、ソファでも、お風呂でも...様々なごろごろ体験を通じて感じたそれぞれの心地よさは設計するときも心の中の物差しになっているようにも思います。
暖かな暖炉のそばでのんびりするのもいいですね。
9月に受講してきた第25回省エネ建築診断士セミナー。
セミナーでは、冬暖かく夏涼しい、室内の快適な温熱環境を設計するための最新の勉強をしてきました。
今日はセミナー受講後の「省エネ建築診断士」の試験の合否発表です。
おそるおそるHPを見てみると。。。ほっ。どうにか合格。
コンピューターを使って断熱仕様や窓、換気などを実践的に計画する別の試験にも無事通り、「省エネ建築診断士」の「エキスパート」になりました。
断熱材や窓などの住宅用建材も日々進化し性能を上げています。
私たちも勉強を重ねて、より簡単に、よりリーズナブルな価格で、より快適な住空間をつくれるよう、性能アップを目指していきます。
受講時のテキスト
設計事例の各ページを少し改良しました。しばらくプラグインの調子がわるく、サムネイルが上から下に一直線に並ぶ状態が続いていたのですが、それを直すことができました。今は4列できれいに上に詰める形で表示されますので全貌が見やすくなりました。改良というより、あるべき姿に戻した、ということですね。
ところでこのスライドショープラグインはとても機能的です。画像の読み込みが速く、スマホ・タブレットではストレスない速さでスワイプによる写真送りができます。たくさんの写真により室内を歩いて見て回るような感覚を持てるように、と選んだプラグインです。写真の順番もシークエンスをイメージできるようにならべています。ぜひ各事例をじっくりご覧下さい。
ちなみにプラグインの名前は「photoswipe masonry」です。
気持ちの良い午後のひととき。ひとり家で ”My Architect, a son’s Journey Film” をみました。10年以上も前の映画ですが、なんと公開当時から気になっていました(^^)。
1974年に亡くなった建築家ルイス・カーンを父に持つナサニエル・カーン(正妻の子ではない)が、父の残した建築を旅しながら、同時代の建築家や事業家、一緒に過ごした女性らの話を聴き、自らの心の中にもう一度父を刻んでゆく、映画人でもある本人が製作したドキュメンタリー映画です。
建築抜きにしても、ルイス・カーンの自由で感情豊かな人生を淡々とおっていく映像とインタビューは、とても見ごたえのある映画でした。代表作のひとつ「ソーク研究所」の中でのインタビュー映像もとても美しく、カーンの建築家としての才能にも改めて感動します。
ソーク研究所 ルイス・カーン設計 (wikipediaより)