“morpholio trace”というアプリ。トレペを重ねる感覚でスケッチによるスタディができる。
描き心地のよいApple Pencilに惹かれてiPad Pro12.9インチを購入し数週間が経ちました。
初期プランやディテールのスケッチ、施工図のチェックバックなど、手書きの方がはやく出来てうまく伝わる作業を、コンピュータ上でやってみようというのが始まりでした。さらに、もしかしたら確認申請図や工事契約図などの正式な図面もコンピュータの助けを受けながら手書きですばやく作成することもできるのでは?という淡い期待もあります。実は最近、設計意図の伝達手段としてのcad図面に少々疑問やもどかしさを感じていて(20年以上使っていながら今さらですが)、手書きによる図や文字の表現力を見直してみようと思っていたのです。コンピュータのパワー、タッチディスプレイ・スタイラスペンの進化が「手書き」というアナログなものの良さを、建築設計に適したかたちでスマートに引き出すところまできているのでは、という予感もありました。
使い勝手は上々です。私たちの仕事ではiPadで効率があがる場面がたくさんありそうです。
あまり思っていなかった良さとして、集中が途切れない、ということがありました。スケッチひとつするにも、トレペをだしてきて、適度な大きさに切って、ずれないように気をつけながら描き、終わったらスキャナーでよみこんで・・・、と「描く」以外の行動にも気持ちが行ってしまっています。それがだいぶ省けるからか、気が散ることが少ないように感じます。
軽い、起動が速いというiPadならではの良さも快適です。これは、どこにいてもちょっとできた時間に少しでも作業を進めようという気持ちにさせます。また作業に着手するおっくうさを軽減してくれます。
ThinkPadも好きですが、iPadもこれからいい相棒になってくれそうです。
もう少し使ってみてのレビューもしてみたいと思っています。