住宅関連の情報サイト”homify”の記事「防火を考えた住まいについての基礎知識」のなかで、「10mの家」が取り上げらました。
都市部の木造三階建てで、構造体の木の梁などを被覆しないで見せるため「燃え代」を見込んで設計している手法についてです。
ぜひご覧ください!
以前ある計画で検討していたタイルです。深みのある青色とどこまでも続くような模様に惹かれました。
タイルには独特の存在感がありますね。光沢のあるなし、大きさ、色に関わらず、タイルは自身の魅力を堂々と訴えかけてきます。
都市型の住宅の中では、華々しい色使いのタイルを使う場所を見つけるのはむずかしいかもしれません。が、白いタイルもとても良い風合いをもっています。
白い壁面の一部に白いタイルを張っても目立たなそうですが、タイルのあるなしで、その場所のイメージはだいぶ変わります。
「木造の家」のキッチン
「寺町の家」の洗面室
白いタイルが、「料理をする場所」「顔を洗う場所」の水はねや汚れ防止などの機能面の役割も十分果たしつつ、その場所を雰囲気のある空間にしてくれています。
幸い、タイルは後から張ることもできます。
今住んでいる家を見渡して、この壁にはどんなタイルがよいかな、など考えるのも楽しいですね。
当事務所HPの「設計事例」の事例は、実はまだまだあります。
昨年末にHPをリニューアルした際、『近年の事例を中心にまずUP。後はゆっくり載せていこう』作戦でスタートしました。
そして先ほど、次はどの事例をどんな風に載せようか、と過去の竣工写真を眺めていると、ふと気になる写真が出てきました。
見ようによっては何気ない1枚。けれど、前に壁があり、すぐ先に開口があり、その先に陽の光があり、少しずつ空間がつながってゆく様に、ほっこりと気持ちがほぐれる気がしました。
この写真は柱型・梁型の存在感のあるマンションのリフォームですが、それならば、とあえて構造体と壁とを切り離して見えるように設計してみた事例です。結果、柱型が作り出す面や壁の面が、前・中・後と重なって見える空間になっています。
織り成す面が空間に奥行きを与え「この先」を予感させる。文字で書くと大げさですが、本当にさりげなくふわっと広がりゆく空間。大きなのびのびとした空間から感じる「広がり感」も気持ちが良いですが、このような「広がり感」も捨てがたいです。
**3月の無料相談会は、3/11(土)、/18(土)です**
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仕事で何度か台北を訪れたことがあります。私は台北の街は東京より都会っぽい、という印象を持っています。台北のどこに都会を感じるかというと、都心部にたくさんの人が住んでいる点です。台北の街はほぼ碁盤目状の道路が通っています。メインストリート沿いには大きな建物が建ちその1階部分はほぼ全てが商店です。上階は事務所として使われていることが多いようですが、住宅が入っているところも結構あります。大通りから街区内に入るとほとんどの建物は(上の写真のような)中層の集合住宅です。戸建て住宅というビルディングタイプはあまり見かけません。都心の貴重な空間を効率的に使い、都心ならではの利便性や楽しさを皆で共有しているかのようです。東京は住居地区と業務地区がはっきり分かれているので、毎日離れた2つの場所を行き来する人が多いですが、台北では職住の隔たりはずっと小さいはずです。住む場所の近くで仕事をすることが出来れば、昼夜地域の情報に多く触れるので、自分の街という感覚を強く持つのではないかと思います。私は台北の人々の表情に穏やかさや余裕を感じます。それは自分の街にいる、という安心感から来るものであり、そういうものが都会の人の顔ではないかと思うのです。
だいぶ前の仕事ですが、木造2階建て住宅の1階の一部をパン屋さんに改造するというプロジェクトです。外観では、建物を大きく変えていないことが写真からお分かりいただけると思います。一部にレッドシダーの外装を施してあるだけです。しかし外構工事で、前庭の立上がりの面も同素材の羽目板でつくることにより、全体の印象を大きく変えることが出来ました。前庭部分は元は駐車スペースだったところですが、テーブルが置かれるウッドデッキのテラスに生まれ変わりました。まちに開かれたちょっとしたポケットパークのようなスペースです。店のアピールを看板やサインで行う方法もありますが、ここでは、買ったパンをすぐ食べたり休憩ができる外部空間のつくりそのものが、一方で道行く人の目を引くものになることをめざしました。