鉄骨造建築の価格を左右するH形鋼などの鉄骨材の価格は、昨年大きく上昇しました。半年で30%の高騰が見て取れます。これほどの価格上昇はこれまで経験しなかったことです。新型コロナウィルス蔓延に関連した物流の混乱や、停滞から回復した国に一気に材料が持っていかれたことなどが原因と聞きます。
グラフのラインは2月時点で下降が期待される形を示しています。しかし国際情勢の急激な不安定化でこの先も予測が難しい状況です。東京の片隅で行うささやかな建設行為も世界各地の出来事に翻弄されます。資本主義の暴走の果てに行き着いた、結びつきが強すぎる世界。なんともやりきれない気持ちです。