ふつうの材料

 

もう15年ほど前に設計させていただいた川崎にあるお宅の外壁です。

材料はセンチュリーボード。すでになくなってしまった製品ですが、いまでいうフラットのサイディングに近いもので、つまり、よくある材料です。それらを丁寧に使ってみることで、何か表情のあるファサードをつくれないか?と、910幅と455幅を取り混ぜて並べ、横目地には、これも一般的に使われるアルミの型材を流してシャープに際立たせてみました。

 

ふつうの材料で豊かな表情をつくりたい、私たちの原点とも言えるファサードです。

 

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color!

住宅を設計していて、色をうまく使いたい、と思います。

私たちが設計するときには、木の質感であったり鉄のさび止めの色(グレーのさび止めをよく使います)など素材からあらわされる色を使うことが多いのですが、それは、そこが住まいとして使われるときに、家具や洋服、文房具、調理器具など、いろいろなお気に入りの品たちがうまく調和しやすい、というのもその大きな理由のひとつです。

けれど、ただ色を楽しむ、というのもなかなか面白いです。

simasima bldg.の外壁のターコイズブルー、浴室の黄色、木造の家の浴室のクリーム色など、お施主さまが、ここは!と楽しんで選ばれた色です。

祐天寺アパートメントの浴室にもタイルで色を使ってみました。お手ごろ価格のタイルですが、いろいろな色を混ぜて貼ってもらい、モザイクのようにしてみました。

 

 

 

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事務所のフロントドア

事務所の入口周りを思案中。

今の出入り口は、私たちの事務所が駐車スペースとして使われていたときのもので、4枚建ての框引き戸になっています。中で仕事をしている気配が外に感じられるのもよいかと、入口周りを一新したいと、一念発起したのがもう1年前です。

これは去年の梅雨時に考えていた案です。親子の開き戸とFIX窓です。足元は、雨の日の水はねをガードするために、アルミ板を張りたいところです。

簡単に、アルミの型材や木材程度をつかって、ガラスのはめ込み以外は自分たちでもつくれるようにできないか、と考えています。

 

その後いくつかの案がありましたが、そのままのところでほってしまっていました。そろそろまた検討してみたいと思います。

 

 

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「階段回顧録」01

木造住宅の設計でも、空間のなかに全体をあらわす階段の時には、より繊細に(軽やかに)つくれることから鉄骨で作ることも多いのですが、木で作ることもよくあります。木でつくる場合も、なにか面白いことはできないか、とアイデアを考えます。

この写真は小さくて広い家の階段です。

 

手摺は2×4材を使ってつくってもらいました。

動線にあわせて曲がって上る木の存在感のあるラインが、壁にはさまれた階段の小さな空間も豊かに彩ってくれます。

 

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模型作成中

今日は一日事務所にて模型をつくっています。

打ち合わせ用テーブルに広げたい放題。。。

細かく調整をしながらパーツを切り出し、ゆっくりゆっくり進みます。

 

 

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吹付け断熱―もうひとつの効用

「アトリエのある家」では、吹付け断熱を採用しました。

吹付け断熱は、現場で壁下地の間にみっちりと断熱材を吹き付け隙間なく施工できるので、気密シートなどを使わずに高気密な面をつくることができます。

 

実は「墨田の家」が面する道路はそこそこ車通りがあるのですが、家の中にいるとそのことを忘れてしまう静かさでした。車に反射した光がきらりきらりと室内に差し込むので車通りがあることはわかります。光を見ながら意識すると車の音はしているのですが、うるさくはありません。

断熱材は一般的に吸音する性質があるのですが、吹付け断熱はそこに気密性の高さも加わり、より音を遮断することができるのでしょう。

 

吹付け断熱は、断熱性能の面をみてもよい断熱材だと思いますが、音対策としても有効な材料であることを実感しました。

 

吹付け断熱施工後の「アトリエのある家」

 

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「洗面カウンター回顧録」01

「キッチン回顧録」があるのなら、と「洗面カウンター回顧録」を思い立ちました。キッチン同様、洗面カウンターは私たちが設計して工務店さんに作ってもらうことが多いので、やはり思い入れのつよい箇所のひとつです。

 

第1回目は、先日竣工したばかりの「アトリエのある家」から。

 

洗面カウンターというと、人工大理石もしくは木などがオーソドックスな素材ですが、今回のカウンターには、フレキシブルボード(繊維強化セメント板)を使用してみました。コンクリートに似た質感ながら、うすい板であるせいか、見た目的に重くなりすぎない、どこか軽やかささえ感じられる材料です。

カウンター両脇の有機的な木目とフレキシブルボードの無機質な質感、だいぶ表情のちがう素材ですが、見た目では同じような重量感で、しっくりとなじんで見えます。さりげなくお互いの質感を引き立てあっているように思います。

 

ちなみにフレキシブルボードは、外部にも使用できる、水に強い素材です。

同じ「アトリエのある家」の玄関ドア脇にも使っています。

甘すぎず冷たすぎず、私たちのすきな材料のひとつです。

 

 

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